「愚痴」
それは誰しもが吐きたくなるもの。
しかし、あまりにも愚痴を言う人が近くにいると疲れますよね。
特に職場に愚痴ばかり言う人がいたら仕事の生産性が下がるばかりか憂鬱な気分になってしまいます。
今回は愚痴との向き合い方について、また愚痴ばかりの職場を去った方がいいサインをお伝えします。
こんな人に読んでほしいです
- とにかく職場の愚痴が多くて疲れる人
- 空気を読んでしまう人
- 自分もつい愚痴に乗ってしまう人
- 安心して話せる人がいない人
- 職場に嫌気がさして我慢できない人
記事で得られること
- 愚痴と相談の違いがわかる
- 愚痴のメリットデメリットがわかる
- 愚痴の多い職場に居続けると何が起きるかわかる
- 退職するサインがわかり、次の一歩を踏み出せる
「愚痴」と「相談」の違い
愚痴と相談の違いはお気づきのとおりです。
まず「相談」は、不満や不安からなることがあっても、その解決を目的としています。
相談相手は、話をすれば解決してくれそうな、または一緒に考えれば解決できそうな人を選んでいます。
相談は物事の解決や改善を求めているため、自分へ否定的な意見であっても受け入れることができます。
次に「愚痴」は、共感や賛同を求めています。
解決策を提示しても響かず、この気持ちを分かってほしいという理解や共感を求める気持ちが大きいです。
ゆえに愚痴を言う相手は共感をしてくれそうな人、意見をしなさそうな人になりがちです。
今日もたくさん聞かされちゃったなぁ・・・
愚痴ばかりの職場がきつい理由
毎日聞き続けることでモチベーションがだだ下がり
愚痴を全く吐くなというのは難しいですが、さすがに毎日毎日聞かせれ続けると嫌気がさします。
なぜ改善に向けて行動しないのか、なぜ毎回同じことを言うのか。
モチベーションが下がるのであまり聞きたくはなくても、職場の人間関係の為に聞かざるを得ない場面や立場があります。
我慢し続けてもう限界、となっても言い返してはいけない空気。。。身に覚えのある人もいますよね。
また最悪なのは、会社や上司に対してマイナス感情を持っていない人にも愚痴を聞かせることです。
先入観を抱いてしまいますし、仕事にネガティブイメージを持ってもいいことはありません。
特に新人さんは真に受けがちなので要注意です。
仲間をつくりたがる
ひとりで愚痴っぽい人はまだ受け流していれば済むものの、共感できる人同士で徒党を組みだすと大変です。
自分たちの主張が正しいと感じ、愚痴がどんどんエスカレートしていきます。
また、そのグループへ入らない人へ対しての攻撃が強くなります。
しかし、中には立場などの問題から仕方なくこの愚痴グループに入っている人もいるので、みんなお互いを探り合っています。
仲良しの同僚が愚痴っぽくて正直困るんだよね・・・
チームへの影響
愚痴を言う人が影響力のある人(社内で権力を持っている人など)だった場合はさらに厄介です。
止める人がいないので本人は愚痴を悪いと思わないところまでどんどんいってしまいます。むしろ正当な文句だと思っています。
また、愚痴は言うけれど上司にはいい顔をするような人はもう大変です。
愚痴は大抵「聞いてくれそうな人」に向かって話すため、部下は格好の餌食になります。
そしてチームの士気を下げ、メンバーのやる気も成長も阻害し、プラス感情を根こそぎ奪っていくのです。
不満をオープンにし過ぎる
改善点があれば解決へ向かうために声を上げることは必要です。しかしその声が論理的ではない自分勝手な愚痴になってしまうと周りは困ります。
本人は真剣に考えていても自分勝手な気持ちで言ってしまうと愚痴っぽくなり、周りの人に発言が流されます。
聞いてはもらえても検討はしてもらえない、しかし叱られないのでまた同じように不満があれば愚痴をいいます。
これは本人もコミュニケーションスキルの問題です。この厄介なところは本人は全く愚痴だと思っていないことです。
周りが聞いてくれない、検討してくれない、共感してくれないという気持ちを抱え今日もまた愚痴を言います。
水面下でマイナス感情がたまる
社員間、部署間の対立が水面下で行われ、仕事を進める際に変なバイアスや思い込みがかかりギスギスした雰囲気になり、ちょっと多したことにも支障をきたします。
愚痴を言う人は噂話も好きなことが多い為、自分に関係ない愚痴も広めて社内やチームに悪影響を及ぼします。
また、自分が悪いとは思っておらず、特に部署間の揉め事は上司のせいにして愚痴に花を咲かせます。
営業部と制作部って仲悪いらしいよ~ヒソヒソ
総務は役員のお気に入りばっかりらしいよ~ヒソヒソ
愚痴が多い人・職場への対処法
愚痴が多い人や職場へ、どのような対処を取ればいいのでしょうか
とにかく聞き流す
やっぱりまずはこれスルースキルです。
賛成も否定もしないで「へーそうなんですね」くらいの軽い感じで聞き流します。
そしてさり気なく別の話題に持っていくか、その場から立ち去ります。
聞き返すと長くなるのだけでなく、「愚痴を聞いてくれくれる人」認定されます。
仲がいいなら別ですが、あまり接点ない人の愚痴はさらっと聞き流しましょう。
スルー出来るメンタルがないんよなぁ
解決策を提示する
こちらからは愚痴だと思わず、相談されてると判断して解決策やアドバイスを提示してください。
本人に自覚がなくても、愚痴を言いたいだけの人は不快感を示します。いい気分で愚痴を言い続けられたらたまらないので、不快にさせることで気を挫きます。
メリットはもし本当に相談であったときは建設的な会話に発展するので、改善に向けて一緒に動きましょう。
デメリットは上司にはやりにくいことですね。
愚痴を言う場をなるべく避ける
愚痴パーティになるのは飲みの席か、休憩室か、残業中か、パターンはあると思います。
できるだけ物理的にその場から逃げます。
愚痴グループに入ってもメリットはないですし、先輩の愚痴など聞いていたくありませんし、うっかり同意すると後がめんどうです。
巻き込まれないためにはその場にいないことが一番ですね。
もしライングループなどで言い始めたら自分は無視してください。それか聞き流しを徹底してください。
休憩室行きづらいな今日も愚痴言ってそう
先入観は捨て去る
どうしても愚痴や噂話から逃げられなかったとしても、影響されない強い意志を持ってください。
あの人はこう考えている、けれど自分は違うという意識を常に持って仕事に当たってください。
自分が感じた不満は自分だけのものですが、人から伝わった不満は受け取らないでください。
部署間の争い事も自分には関係ないという思考を徹底してください。
上司へ報告する
愚痴が多く陰口悪口でモチベーションが下がる、人間関係に亀裂ができ仕事に支障がでていることを上司へ話してみましょう。
上司は全く気がついていないこともあるため、運が良ければ解決に乗り出してくれるかもしれません。
しかし、愚痴程度のことは放っておくという上司であれば、環境改善は期待できないかもしれません。
それでも愚痴で疲れきってしまったら
もういくところまでいってしまった職場、空気も悪く社員のモチベーションも低い、対立が起きて愚痴不満が横行している、、、。
そんなときあなたは?
我慢しながらも働くパターン
腹を括ってそこで生きていくパターンです。乗りも反りもせず会社の流れに身をゆだねます。
メリットは会社に居続けられること、デメリットは心が病んでいく可能性があることです。
愚痴を言う人に真剣に向き合いすぎて、悪い空気に耐えきれずうつ病になってしまう人もいます。
もし部署異動などあれば愚痴ばかりの環境から抜け出せるかもしれません。逆に小さな会社だと状況を変えるのは難しいですね。
これも仕事のうちと完全に割り切れる、お金のためだけに働けるという人にはおすすめです。
またもう一つデメリットとして、社内が敵対心ばかりなのは業績にも影響しますので、会社の規模や業績、将来性についてもきちんと考えましょう。
自分で職場の雰囲気を変えるパターン
発信し、正すところを正し、愚痴がおきないように努めるパターンです。役席のある人は可能かもしれません。
メリットは対人経験値が貯まること、デメリットは自分も敵視されるおそれがあることです。
自分で制度そのものを変えようとする豪気な方は陰口など気にならないでしょう。
しかし、いざ自分が上の立場になったときにだれかついてきているでしょうか?
愚痴ばかり言う社員は結局はだれかを攻撃するのが目的なため、改革はスムーズにはいかないかもしれません。
真面目な人ほどしんどいね
無気力になって働かなくなるパターン
これは職場に愛想を尽かし、自分からは全く働かなくなるパターンです。
在籍はしてるし給与はもらう、けど惰性で過ごします。
いっそ愚痴グループに入ってしまうほうが楽だと思うので、会社や上司の愚痴を延々と言います。染まってしまいます。
本人がそれがいいならそれでもいいのですが、やっぱり楽しく仕事がしたいと内心は思っています。
でも変えるための力はない、不満タラタラの愚痴愚痴になる最悪パターンです。会社にも自分にもメリットがありません。
結局このタイプも多いような気がするね
転職(職場を変える)を検討するパターン
これも現実的な選択です。職場に嫌気がさしたときに真っ先に考えます。
逆に転職実現に向けてのバイタリティで、仕事に前向きに取り組みだす人もいます。
準備期間をしっかりとって、計画的な転職先を見つけてください。
転職が不安なのはみんな通る道です。転職すれば自分はまた1年生です。
周りの空気がガラッッと変わりますし、扱いに困っていた人もみんないなくなります。
今の職場で3年・5年・10年先を想像してください。
もしイメージできなければ、スキルを磨いて自分の目指す将来のために転職に動き出すことをおすすめします。
うおーやるっきゃねぇぇ!
組織というものにうんざりしたパターン
愚痴も、上司との関係も、部署間の軋轢も、役員への不信感も、もうすべてに疲れ果てた人が起業かフリーランスになるパターンです。
また転職しても組織そのものが嫌いになってしまったら、、、自分で責任をもってやるしかないですね。
人間関係や会社に振り回されたくない、自由に好きなことをしたい人は多いはずです。
確かなスキルと戦略をもって、自分の人生をかけた働き方改革を実現しましょう。
フリーランスは決して楽な道じゃないよ
まとめ|愚痴は人間にとって大切でもある
愚痴は働くうえでどうしても出てしまうものです。
少しくらいなら人間味を感じてとっつきやすい印象を抱くでしょう。ですが、周囲の人に悪影響を与えるまではいけません。
知らず知らずのうちに人を不快にしていないか、自分の立場に胡坐をかいていないか、職場のみんなの心がけ次第で雰囲気はとてもよくなります。
また、現在職場の不穏に悩まされ続けストレスフルな人は、一度しっかりと考える時期に入っているかもしれません。
<仕事の適性で悩んでいる人はMBTI診断で見つめ直しを>
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